心マネジメント

人生の質をあげる土台を作る「心マネジメント2」


今回は前回の続きで、心マネジメントのパート2になります。

パート1でお話しした心マネジメントの全体像をさらに具体化していきます。

この章を学ぶと、

心マネジメントをする際の具体的な行動を理解・実行できるようになります。

 

その結果、日々のパフォーマンスが上がるし、嫌な気分に左右されないようになっていきます。

本当に人生の土台となる重要なスキルなので、

ぜひとも使えるようになって欲しいです。

 

「心を整えて高める」というのは、

技術なので訓練すれば誰でもできるようになります。

 

では、解説していきましょう。

心マネジメント2の動画、音声は下のリンクからどうぞ!

https://youtu.be/BtPiD-H5Vvo

心マネジメントのスキル

前回もお話ししたように、

心マネジメントのスキルは、3つのパートに分かれています。

  1. 心の状態に気づく
  2. 心を止める
  3. 心を整えて高める

このステップを一つ一つ確実に行えるような仕組みづくりを今回は解説していきます。

1.心の状態に気づく

まずは自分の心、感情の状態に気付くこと。

これが一番重要なんです。

 

自分の心や感情に気付けないと、周りの状況に勝手に反応してしまって、振り回されてしまいます。

 

仮に、人生すべてが良いことしか起こらないのなら、心をマネジメントする必要なんてありません。

ですが、人生は良いことだけではなく、嫌なこともあります。

 

だから、心をマネジメントせずに、それを放っておくと心が勝手に周囲の出来事に反応して、心の状態が決まってしまうのです。

そして、嫌な気分のまま作業をするからパフォーマンスの質も下がってしまいます。

 

それを避けるためにも、まずは自分の心の状態に気づくことが大切です。

 

心の状態に気づくパートの最終的なゴールは、

「今の自分の心の状態はどうだろうか?」

って常に問いかけられること。

これが簡単なように見えて意外に難しい。。。

 

ほとんどの人がそんな習慣を持ってないと思うんですよ。

 

何か嫌なことがあった場合に、

「自分の今の感情ってどうかな?」って考えたことありますか?

「心の状態が悪いままで、何かやり始めても効率も下がるし、よくない!」

って普段から、切り替えれていますか?

 

おそらくそんな意識をして生きてきてないはずなんですよ。

 

だからこそ、

まずは常に自分の心の状態はどうかってことを問いかけられるようになって欲しいです。

 

じゃあ、一体どうすればできるようになるのか?

フレーム化を行う

その答えは、フレーム化を行えばできるんですけど、

まずは、フレームという新しい概念について解説しますね。

 

フレームとは、

習慣を構成する中の無意識の枠組みのことです。

要するに、習慣をもっと細かく分解したものになります。

 

フレームは、そういうちっちゃい歯車みたいなもので、習慣の中にはそれがいくつもあって、その歯車が周り出すと、習慣も作られていくんですね。

 

例えば、歯磨きとかは大人にとってはフレームです。

まさか、歯磨きを無意識に行えないなんてありえないですよね?

 

いまだに、「まずは、右手で歯ブラシを持って、歯磨き粉をつけて、右の奥歯から,,,」

みたいに一つ一つを意識しないとできないことじゃないはずです。

 

それは当たり前に無意識に行えますよね?

これがフレームです。

わかりづらかったら、小さい習慣って思ってください。

話を戻すと、「今の自分の心の状態はどうだろうか?」ってことを問いかけることを、フレーム化していけば、無意識に行えるようになるという訳です。

 

じゃあ、そのフレーム化はどうすればできるようになるのか。

まずは意識してやる必要があるので、自分の心の状態を記録して欲しいんです。

 

その際にはやり方として、2つの方法があります。

1.タスクに紐付けする

それは、既存のフレームに紐付けするのが一番簡単で、ストレスも少ないです。

もうすでにフレーム化したタスクに、紐付けすることです。

その時に一緒に自分の心の状態をメモなどに記録する。

朝のランニンング時に記録したり、シャワーする際に記録したりしてみる。

 

何か無意識で行えるの行動のついでに記録する。

これがタスクに紐付けするやり方です。

2.時間に紐付けする

2つ目が時間に紐付けするやり方。

これは、ある一定の時刻になったら、自分の心の状態を記録していく方法です。

朝起きた時間、昼食の時、通勤の時間とか。

シンプルですけど、効果は絶大な方法。

 

基本的にこの2つの方法を行えば大丈夫です。

「え?こんなアナログな方法なの?」

って思ったかもしれませんが、安心してください。

これは世界のトップアスリートも採用している方法なんです。

 

こんな風に、自分の感情の記録をとっていくことで、今までの自分と大きく変わっていきます。

自分の心の状態にフォーカスする時間、回数が今までより圧倒的に増えます。

 

こうやって無意識でも自分の心や感情に意識を向けられるようになるのです。

心を記録するメリット

心を記録するメリットは、

自分で自分の感情を分析できるようになることです。

 

自分はどんなことをしたら、どういう感情になるのかって客観的な事実を教えてくれます。

それが分析できれば、原因を把握できます。

 

なぜ自分の感情がよくなるのか、もしくは、悪くなるのかが自分で理解できます。

 

その結果、改善することもできるようになります。

 

是非とも、自分の心に意識を向けるフレームを作ってみてください。

ここまでが、自分の心の状態に気づくためにすることです。

2.心を止める

自分の心の状態に気付いたら、次はそれを止める。

もちろん、心の状態が良い時は止める必要はありません。

 

ですが、心の状態が悪い時、

いわゆるノンフローの状態の時にはそれを止めてあげる必要があります。

心の状態を止めるのは簡単です。

心の状態は「気付く」ことができれば勝手にとまります。

 

心の法則を思い出すだけで大丈夫。

「今この瞬間の心の状態が、今この瞬間のあらゆるパフォーマンスの質を決める」

これを思い出せれば止まります。

3.心を整えて高める

最後は心を整えて高めること。

心を整えて高める際に常に意識しておいて欲しいことがあります。

 

それは、前回もお伝えした「今を生きる」ということです。

「今、ここ、自分」がキーワードになります。

 

そもそも、なぜ嫌な感情になるのか?

それは「今この瞬間」を生きていないから。

心の状態が悪くしてしまっている原因のほぼ全ては、妄想や空想。

 

今でも、ここでもない、どこかにいっちゃってるんです。

それは「過去」「未来」です。

 

これは人間として当然の反応だけど、

そのまま嫌な感情のままでいるのはもったいない。

 

だから、今この瞬間に戻ってきて欲しい。

今を生きて欲しいんです。

 

それでは実際に心を整えて高めるスキルですけど、

心を整えて高めるには、生きるスタンス、姿勢を変えることが一番有効な手段になります。

 

今回は、そんな心を整えて高めるための6つのスタンスを教えたいと思います。

これら6つのスタンスを意識して日々を過ごすだけで、心の状態がどんどん整ってきます。

 

さらに、この6つのスタンスをとっている時に、人間は嫌な感情にはなりません。

だから、この6つを意識して生きて欲しいです。

 

では、その6つのスタンスを順番に紹介していきますね。

1.感謝

最初は感謝するスタンス。

人間は感謝しながら、嫌な気分にはなりません。

だから、常に感謝をしながら生きて欲しい。

 

ちっちゃなことでも、感謝することで自分の気分も高まります。

一般的には何か感謝する出来事があるから、感謝をするのがほとんどだと思います。

 

しかし、そういう考えは今日から卒業して欲しいのです。

 

感謝することなんて探せばいくらでもあります。

ちなみに最新の科学では、感謝して生きることが健康にも非常に良いことがわかっています。

そして、感謝には恐怖や不安といったネガティブなものを消す効果もあるそうです。

2.応援

2つ目は応援するスタンスです。

自分以外の誰かを全力で応援すること。

これも自分の感情を整えて高めてくれる効果があります。

 

ですが、ほとんどの人が素直に誰かを応援できていません。

多くの人が、自分以外の誰かを見た時に妬んだり、僻んだりするのです。

そんなことをしているとネガティブな感情に陥ってパフォーマンスも下がってしまいます。

 

そうならないためにも、全力で応援するスタンスに切り替えて欲しいです。

 

特に注意して欲しいのはSNSです。

SNSというのは非常に便利なのですが、付き合い方を間違えると毒になります。

 

どっかの誰かのいつかの投稿を見て、自分が嫌な気分になるのなら使わない方がいいです。

他人の投稿を見て、嫉妬したりすると人生の質も下がってしまいます。

 

SNSの使い方には注意してくださいね。

3.信頼

3つ目は信頼するスタンスです。

信頼とは、信じること。

自分を信じ、他人を信じることで、心は整っていきます。

 

しかし、多くの人は信頼ではなく期待してしまっているんです。

自分に期待し、他人にも期待して生きている。

 

これって本当にもったいない生き方なんですよね。

 

だって期待って、自分が期待したことが起きてイーブンで、期待通りじゃなかったら気分が落ちるじゃないですか。

 

そんなのやめた方がいいに決まってます。

期待とは、文字通り、「期」を「待つ」っていう状態です。

 

人生において、何かを待っているだけでは意味がないと思います。

自分で主体的に動くことに意味があるのです。

 

だから、これからは期待ではなく信頼しましょう。

4.尊敬

4つ目は尊敬するスタンスです。

尊敬している場合にも、人間は嫌な感情になることはありません。

だから、何事にも尊敬の気持ちを持って生きて欲しいのです。

 

でも、多くの大人は人をジャッジ(評価)したがるんですよね。

誰かや何かや評価なんてする必要はありません。

 

評価する代わりに、

相手のいい部分や尊敬できるところを探すことをして欲しいのです。

誰であっても尊敬すべきいいところは必ずあります。

 

相手が子どもであっても尊敬する部分は見つけられます。

 

自分以外は全員、師や先生って考えもあります。

そうやって周囲にリスペクトしながら生きてみてください。

5.提供

5つ目は提供するスタンスです。

何かを誰かに提供する、プレゼントすることも自分の感情を良くしてくれます。

 

プレゼントってもらうのも嬉しいけど、あげる方が嬉しいですよね?

相手のことをきちんと思って選んで、それを渡して喜んでもらえたら嬉しくないですか?

 

心から提供するスタンスにすることで、いい感情に変えてくれます。

よく言われるのは、与えた方が循環して自分に返ってくるから与えようって考え方です。

 

確かにそうなんだけれども、その考えって粋じゃないんですよね。

自分に何かご利益が返ってくることに期待しない方が粋です。

 

ただ提供、シェアすること自体が、自分の心の状態を良くしてくれるのです。

それだけでも効果は十分あります。

6.全力

6つ目は全力を尽くすスタンスです。

何かに一生懸命に取り組むこと。

その時に嫌な感情になることはありません。

 

むしろ、全力を尽くせば気分もパッと晴れていきます。

たまに「全力を尽くしたら疲れるよ」って言う人がいるんですけど、それは間違い。

 

全力を尽くす方が、全然疲れない。

手を抜く方が疲れるのです。

ダルそうにしていると余計にだるくなることがほとんど。

 

そういう面倒な状況こそ、全力で取り組むこと。

その方が気分が下がらないし、結果的に早く終わらせることができます。

 

今この瞬間を一生懸命にやる。

ですが、「全力を尽くすことは、無理をすることではない」ということは覚えておいて下さいね。

 

これら6つのスタンスがあなたの心を整えて高めてくれます。

毎日、意識して生きてください。

きっと人生が変わってきます。

 

この他にも違ったアプローチの方法もあるので、その他にまとめておきました。

その他のアプローチ

その他のアプローチとして、2つほど紹介しておきますね。

  1. 呼吸
  2. 「好き」を大事にする

の2つです。

1.呼吸で自分の感情を整える

これはマインドフルネスと呼ばれるものです。

瞑想などもこの種類の中の一つです。

感情が乱れている時は、思考が今ここにない状態です。

 

それを改善するために、今の自分の呼吸に意識を向けることで心を整えていきます。

心の状態が良くない時は呼吸が浅くなっている場合がほどんど。

 

だから、ゆっくりと15秒程かけて、吸って吐いてを4回ほど繰り返す。

何も考えずにただ自分の呼吸に意識を向けるのです。

これをたった1分するだけでも効果はあります。

 

是非とも試してください。

 

こういった呼吸といった体からアプローチをする方法も有効なんです。

心と体は密接に関わっています。

 

だから、心を変えて整えることが難しい場合は逆のアプローチで行えばいいのです。

専門用語ではフィジオロジーと呼ばれています。

 

例えば、笑顔を作ること。

楽しいから笑うんじゃなくて、笑顔を作るから楽しくなる。

これも最近の科学でわかっていることです。

2.「好き」を大事にする

人間は好きなものを考えたり、好きなことをしている時に嫌な感情にはなりません。

だから日々、自分の好きなことを考える時間や、好きなことをする時間を増やして欲しい。

 

それと同時に好きなものを増やしていくこと!

 

自分が本当に好きなものをいっぱいストックしておくことで、自分の感情を整えて、高めてくれるものが自分の周りにたくさん溢れてきます。

 

「好き」を大事にしてください。

スキル化のサイクル

ここまで、心マネジメントについて解説してきました。

ですが、こういう知識や情報を知っただけではあなたの人生は何も変わりません。

 

大事なことなので何回も繰り返しますが、しっかりとスキル化を行ってください。

スキル化のサイクルは、

  1. 知る
  2. やる
  3. シェア

この3つのサイクルをグルグル回してください。

知ったらやる!やったらシェア!

インプットの際に大切なことは、素直に受け入れること。

「そうかもしれないけど、、、」って何かしらの理由をつけて、受け入れないのはもったいない。

成長するためには、受け入れる力が大事になります。

 

そして、アウトプットに関しては数が命。

失敗を恐れずに、どんどん実践すること。

これに尽きます。

 

最後に、自分が実践、経験してどう思ったのかを誰かに伝える。

 

ここまでが1サイクル。

これを繰り返していくことで、知識や情報はスキルに変わっていきます。

 

最後に

こんな感じで2回に渡って心マネジメントを解説してきました。

 

人間というのは感情の生き物。

だから、心の状態次第で、人生の幸福度が変わってしまう。

 

心マネジメントは、

「あなたの人生の土台を作るスキル」です。

 

しっかりとスキル化して当たり前に使えるようにしてくださいね。

少し長くなりましたが、お疲れ様でした。